
こんなお悩みを解決します。
✅この記事で得られること
- 一般NISAとつみたてNISAの違い
- 一般NISAとつみたてNISAのどっちが自分に合っているか
✅本記事の信頼性
- ざきおは政府系金融機関勤務の経験があり、FPや簿記の資格も取得しているのでお金の知識は人一倍備えています。
- 実際に証券・株式・仮想通貨などの資産運用経験があります。
- つみたてNISA運用1年目の利回り17.3%の実績もあります。

この記事では、一般NISAとつみたてNISAの違いとどっちがどんな人に向いているのかが理解できます。
記事を読み終える頃には、一般NISAとつみたてNISAの違いがはっきり分かり、自分に合った資産運用ができるようになりますよ!

さっそく本題へ移りましょう。
目次
一般NISAとつみたてNISAとは

まずはNISAの概要について理解しておきましょう。
NISAとは、投資で得た利益にかかる20.315%の税金を期間内ゼロにできる少額投資非課税制度のことです。
NISA制度発足の背景には以下の2点があります。
- 増税に対する緩和措置
- 投資による資産形成の誘発
増税に対する緩和措置
NISA制度の背景の一つ目は、増税に対する緩和措置です。
NISAが始まる前年の2013年までは証券優遇税制があり、投資で得た利益に対する税率は約10%に軽減されていました。
しかし2014年にこの軽減措置が終了し、税率が20.315%になりました。
この増税による投資意欲の低下に対して、対策措置が必要となったのです。
投資による資産形成の誘発
NISA制度の背景の二つ目は、政府が国民に対して投資による資産形成を誘発するためです。
世界的にも日本人の金融資産は現金・預金の割合が非常に高く、株や投資信託の割合が低くなっています。
預金であれば元本は保証されますが、金利が非常に低いので運用効果は期待できません。
そこで若年層の所得水準の低下や老後資金問題の対策として、運用による資産形成を誘発しなくてはならなかったのです。
以上の背景から一般NISA制度が発足しましたが、政府の思惑通りとはなりませんでした。
当初政府としては、非課税枠で毎月積立投資する投資スタイルを期待していました。
しかし実際の積立投資率は全体の1割程度でした。
5年という非課税投資期間は、長期投資を行うには中途半端な長さだったためです。
また利用者はすでに金融資産を保有する老年層がほとんどで、資産形成が必要な若年層の利用が少なかったのも想定外でした。
そういった反省点を活かして新たに発足したのが、つみたてNISAです。
つみたてNISAは貯蓄から投資への流れを形成できなかった一般NISAの反省点を把握した上で、資産形成をより着実に実践してもらう仕組みとして、2018年1月に発足しました。
そんな背景から現在では、一般 NISAとつみたてNISAのどっちか一方を選んで利用できるようになりました。
そのため一般NISAとつみたてNISAから、自分に合っているのはどっちかをしっかり理解して、NISAの利用を開始する必要があるわけです。
一般NISAとつみたてNISAの違い3つ

NISAの制度概要が理解できたら、次は一般NISAとつみたてNISAの違いについてです。
一般NISAとつみたてNISAの違いを比較した表は以下の通りです。
対象者 | 日本に住む20歳以上の人 | 日本に住む20歳以上の人 |
投資できる期間 | 5年 | 20年 |
非課税期間 | 投資を始めた年から5年間 | 投資を始めた年から20年間 |
年間投資額の上限 | 120万円 | 40万円 |
累計非課税投資額の上限 | 600万円 | 800万円 |
投資対象商品 | 株式・投資信託 | 金融庁が定めた基準を満たす投資信託 |
投資方法 | 自由 | 積み立てのみ |
資産の現金化 | いつでも可能 | いつでも可能 |
一般NISAは年間120万円を5年間にわたって株式・投資信託に一括買い付け・つみたて方式などで運用できます。
一方でつみたてNISAは年間40万円を20年にわたって金融庁の基準を満たす投資信託をつみたて方式で運用できます。

表からも分かるように、一般NISAとつみたてNISAの違いは以下の3点です。
- 投資可能額
- 投資期間
- 投資対象商品
順番にご説明しますね。
投資可能額
一般NISAは年間非課税投資額が120万円ですが、つみたてNISAは40万円です。
一般NISAはつみたてだけでなく、一括買い付けも可能です。
そのためまとまった金額での資産運用に適しているといえます。
年間120万円までなら、ひと月に120万円買い付けたり、ボーナスが入った時に大量に購入することも可能です。

一方つみたてNISAはつみたてに特化した制度で、投資方法は定期的かつ継続的なつみたてのみとなります。
例えば満額40万円を毎月つみたてるのであれば、月々33,333円を積み立てることになります。
そのため安値のタイミングで40万円分一括で買い付けることはできません。
しかしつみたてNISAは毎月一定額をつみたてるので、価格が高いときには少なく、安いときには多く買い付けることができ、平均買付単価を抑えることができます。(ドルコスト平均法)

投資期間
投資期間について、一般NISAは5年、つみたてNISAは20年と設定されています。
つまり年間投資額と合わせて考えると、投資可能総額は一般NISAは600万円、つみたてNISAは800万円となります。

そのため短期から中期にかけて資産を増やしたいなら一般NISA、長期的に資産を増やしたいならつみたてNISAを選択すべきです。

投資対象商品
投資対象商品は、一般NISAは株式や投資信託など多彩なラインナップですが、つみたてNISAは金融庁が定めた条件を満たした投資信託のみとなっています。
そのため株式投資をしたい人や、つみたてNISAのラインナップに含まれない投資信託を運用したい人は、一般NISAを選択しなくてはなりません。

一方でつみたてNISAは、商品ラインナップを金融庁側で長期投資に適した優良なものに絞り込んでくれています。
そのため投資経験が少なかったり、投資に充てる時間が少ない人でも安心してスタートできます。

一般NISAとつみたてNISAはこんな人におすすめ!

以上の違いを踏まえて、一般NISAとつみたてNISAのどちらが適しているのかお教えします。
一般NISAはこんな人におすすめ!
一般NISAは以下のような人におすすめです。
- 投資経験者
- まとまった金額で投資したい
- 数年後までにまとまった資金が必要
- 株式投資がしたい
一般NISAは短期で大きく投資でき、商品ラインナップが多彩です。
そのため株式に投資したかったり、多くの商品の中から適切なものを選ぶ自信のある投資経験者に適した制度といえます。
また年間40万円では物足りないくらい余剰資金がある場合や、近々まとまった資金が必要になる予定がある場合にも適しています。
つみたてNISAはこんな人におすすめ!
つみたてNISAは以下のような人におすすめです。
- 投資初心者
- 少額でコツコツ投資したい
- 投資に充てる時間が少ない
- 買い付けのタイミングで悩みたくない
- 十数年後に使う資金を運用したい
つみたてNISAはリスクを減らし長期でコツコツ資産運用したい人に適しています。
教育資金や老後資金など長期的な目標に向かって、毎月コツコツ投資することができます。
また多彩な金融商品から適切なものを適切なタイミングで購入することは、投資のプロでも至難の業です。
そのため投資初心者は、金融庁によって優良商品が絞られており、ドルコスト平均法の恩恵を授かれるつみたてNISAを選択するべきといえます。

まとめ:NISAを始めて、将来の生活を豊かにしよう!

以上が一般NISAとつみたてNISAの説明となります。
最後に一般NISAとつみたてNISAの違いをおさらいしておきましょう。
- 一般NISAは年間120万円を5年間
- つみたてNISAは年間40万円を20年間
- 一般NISAは資金に余裕がある投資経験者に最適
- つみたてNISAは長期的にコツコツ運用したい投資初心者に最適
✅NISAのメリット・デメリットについて気になる方は、以下の記事を参考にしてみて下さいね。
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つみたてNISA7つのメリットと6つのデメリット【初心者用】
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✅実際のNISA運用がどんな感じなのか気になる場合は、以下の記事がおすすめですよ。
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